市町村職員研修
研修ビジョン
I.豊かな自治の営み
新しい時代の「豊かな自治」を担う職員の育成をめざします。
「豊かな自治」とは、「自ら治める」という自治の原則に即して、地域の問題に関しては、各自治体と住民が、自分たちで考え、判断・決定し、実行し、その結果については自分たちで責任を引き受けることです。
この基本原則に基づいて、以下の状態を作り出すことが必要と考えます。
- 1.住民主導の総合的で、個性的な施策を展開することによって、安全・安心で、人としての尊厳が守られるような地域社会が実現されていくこと。
- 2.人々が、住んでいたい、住んでよかったと思える地域づくりのために、さまざまな活動に自由に参加していること、またその機会が保障されていること。
- 3.自助・共助・公助というように「補完性の原則」に基づいて、自立と連帯の関係の積み上げ型に形成され、地域の総合的な力が引き出されていること。
- 4.自治体が、世の中の動向を鋭敏に察知しつつ、外との多様なネットワークを形成しながら、自分たちの位置を見定め、めざすべき方向を堅持していること。
II.基本理念
千葉県自治研修センターは、新しい時代の「豊かな自治」を担う職員を育成していくため、次の3つを基本理念として
研修に取り組みます。
- 1.市町村の人材育成基本方針との整合性を図り、地域主権型社会に適応できる人材を育成します。
- 2.研修と人事が連携した人材育成のあり方を総合的に研究する仕組みづくりを推進します。
- 3.共同研修の実施を通じ、自己啓発の必要性を喚起するとともに、真に市町村職員を生かす職場環境やOJTの活性化に寄与します。
III.求められる職員像
新しい時代の「豊かな自治」を実現していくため、自治体には次のような人材、職員像が求められると考えます。
- 1.住民と協働し、住民から信頼される職員
- 2.公務員としての倫理観を持ち、世間の常識を理解して、責任ある行動がとれる職員
- 3.「政策マインド」(政策課題の発見と解決への強い意欲)を持ち、主体的に行動できる職員
- 4.事なかれの前例踏襲や慣例主義から脱却し、新たな政策立案や制度運用に挑戦する職員
- 5.常に、目標達成志向とコスト意識を持ち、創意工夫しながら職務を遂行できる職員